夏の話 花火をした日 なぜ夏は特別なのか

手持ち花火をしたのが今日なので、私の夏の始まりは今日。

そう言いたくなるほどに、花火と夏が深い関係にあるのはなぜでしょうか。ということで、夏について話そうと思います。項目は以下の通りです。こちらは夏の話シリーズとして更新していきます。

1.花火の花火の不思議 Today!!

2.夏の記憶 匂いの魔法

3.夏の思い出 吹奏楽部

4.秋への意気込み

1.花火の不思議

皆様は、何なぜ夏に花火を打ち上げるのか知っていますか。私の勝手な予想では、夏の夜は暑くていやになってしまうので、せめて楽しいイベントをはじめよう!なんて考えたのがきっかけではないかと思っていました。

正しい花火の始まりは、江戸時代の享保18年。徳川吉宗が、疫病死者の慰霊と悪霊退散を祈り花火を打ち上げるようになったとか。打ち上げたのは「川開き」という納涼期間の始まり日。この期間は川岸に飲食店が立ち並び、川には船を浮かべ、花火を上げるなどして、夜半まで賑わったそうです。それが、現代の隅田川花火大会です。

生きている私たちが、亡くなった先祖に対して唯一行えることは、弔うこと。それなりに生きていれば、誰もが大切な人を亡くす経験をするものです。1000年経っても変わりない悲しい事実です。

夏は、寂しさを感じさせるのでしょうか。気温が高く、少し頭もぼぉっとする日が続くと、ふと「会いたいなぁ。」と考えたり。豪快で気さくな人だったと言われている徳川吉宗にも、そんな日があったのかもしれませんね。好きな季節ランキングでは夏が最下位の私ですが、花火は大好きです。ありがとう、吉宗。

私は2024年に長岡花火大会に行きました。お別れした懐かしき恋人とです。

戦争時、町に響いた空襲警報音。その音が聞こえた時の心臓の動悸や死を覚悟する緊張感は、一体どれほどのものだったでしょうか。戦争を経験していない私では想像しきれない恐怖だったと思います。

そんな警報の音を少しでもいい思い出に変えてたいという願いを込めて、1945年8月1日の長岡空襲の時刻に合わせて警報を鳴らし、大きな大きな、美しい正三尺玉が打ちあがるのです。慰霊、復興、平和への願いを込めて。力強く真っ直ぐに空へとのぼり風を切る音も、初めて目にする視界からはみ出るほどの花火の光も、どれだけ大きくともすぐに散ってしまう儚さも、圧巻でした。花火で号泣したのは初めてでした。忘れることのできない思い出です。

お盆休みに親戚と集まって、初めて手持ち花火を体験したあの日も、手持ち花火を持ち寄ってまだ仲良くなりたての同級生とわいわい花火をしたあの日も、懐かしいメンバーで思い出を語りながら花火をしたあの日も、近所の公園で行う毎年恒例の花火の今日も、全てが「花火」という文化を継承する日々の一部。そう思ったら、一見自分が楽しんでいるだけのような花火も、文化の一部として仲間入りするような温かい気持ちになれます。

必ず参加して写真を撮ってくれていた父がいなくなって、初めての花火。「去年はパパいたのにね」なんて寂しがりながらも、綺麗な花火に癒されました。来年も同じように、暑い夏を花火でのりきりましょう。

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